マイクロスコープによる診療
相模原敬友会歯科では、歯の治療、歯周病治療など、あらゆる治療に歯科用マイクロスコープを使います。
歯科用マイクロスコープといっても、顕微鏡のように細菌の様な目に見えないモノを見るためではなく、4倍から28倍程度に拡大する巨大ムシメガネです。
医)敬友会では2007年7月に最初のマイクロスコープを導入しました。そして順次導入を進めて参りました。相模原敬友会歯科の開業前に合計24台を設置し、相模原敬友会歯科に5台導入いたしまし、その後、小机歯科に追加導入しましたので、合計30台のマイクロスコープが法人内で稼働しております。
当法人では、小児歯科から成人歯科まで、マイクロスコープを使って診療するのがスタンダードなのです。
マイクロスコープの設置台数は、メーカーによると日本一の様です。当然、日本の歯科大学、歯学部のどの病院よりも設置台数は多い様です。
ただ、マイクロスコープもメーカーは沢山ありますが、残念ながら日本を代表する光学機器メーカーのモノはありません。よって当会では、初期に導入した2台を除き、すべてドイツの光学機器メーカーであるカール・ツアイス社のマイクロスコープを採用しています。
その理由は、レンズの明るさは当たり前ですが、マイクロスコープを支えているアームのブレが無い事と、特許モラー機能により対物レンズが常に、床に平行であることです。
この機能のお陰で、スムーズにマイクロスコープで治療を行うことができます。また、患者さんにおいても必要以上に首を傾けてもらう必要がありません。
敬友会相模原歯科のマイクロスコープ
なぜマイクロスコープの診療にこだわるのか
①コンマ数ミリを見なければならない歯科医療には不可欠だからです
歯に被せものを作る場合、厚みは最低でも0.8ミリが必要です。この様な厚みを均等に削るためには肉眼では正確にできません。また、根の治療(根管治療)においても根の中の形態や汚れを見るのに必要です。
右の写真は、右の写真は歯の間に生じたヒビから虫歯になった状態をマイクロスコープでみた映像です。
②歯石も拡大をして見る必要があるからです
歯石は歯茎の隙間から根の先端に向かって付着して行く場合があります。また、歯石は黒いとは限らないので、歯石を取る際にはマイクロスコープで見たほうが良い場合が多いのです。相模原敬友会歯科では歯科衛生士もマイクロスコープを使います。
③私たちが治療をしているそのものの画面を録画し、それをお見せしながら説明ができます
当たり前ですが、口の中には目がないので、自分の治療を見ることができません。また、お子様に関してもどの様な治療をされたかを詳しく知ることができません。しかし、マイクロスコープにはビデオカメラが搭載されていますので、治療時には録画をしています。その録画を見せながら説明をいたします。
④歯科医師、歯科衛生士の首と腰の健康のため
歯科医療は口の中を覗き込まなければなりません。よっていつも左を向いて屈む姿勢を長年とる事になります。それにより、腰や首に障害を起こす人も多いのです。マイクロスコープを使うと、背筋はまっすぐになりますので、その様な不具合から術者は解放されます。
使えるようになるのにはトレーニングが必要です
肉眼で見るのと、マイクロスコープを通して見るのでは見え方が違います。それは歯科医師が体をまげてのぞきこまないので、鏡に映った歯の像を見ながら細かい作業をすることになります。よって、最低でも3カ月程度のトレーニングが必要になってきます。
そして、マイクロを使った治療をするにはトレーニング以上にかなりの慣れも必要とします。よって、どんな治療にでも使わないとまともに使えるようにはなりません。
逆に、敬友会の歯科医院の様に、どんな治療にでもマイクロを使っていると、マイクロが無いと診療が出来ない状態になっています。それは、脳の中で歯が常に大きく見えているからです。
敬友会では、歯科医師、歯科衛生士の全員がマイクロスコープを使えるようにトレーニングを積んでいます。メーカーいわく、この様な施設は世界中探しても稀だそうです。