自費根管治療(ケースルクト法)
根の周辺が治るのを待つ治療ではありません
根管治療でお悩みの方へ:当院の「ケーススルクト法」による精密根管治療
一般的な根管治療の課題:
一般的な日本の根管治療では、根管内に薬剤を入れ、症状が治まるのを待ちます。しかし、これにより細菌が繁殖し、制御不能に陥り、抜歯に至るケースも少なくありません。また、痛みの確認や症状が変わらないまま長期通院になることも課題です。さらに、健康保険の診療報酬が著しく低いため、十分な時間を確保することが難しい現状もあります。
当院の精密根管治療:「ケーススルクト法」のコンセプト:
当院では、根尖孔の確実な封鎖による治癒を目指す「ケーススルクト法」を用いた根管治療を提供しています。これは、根尖孔からの細菌や化学物質の漏出を防ぎ、生体が異物と認識しない状態を作り出すことで、自然治癒を促す治療法です。精密根管治療では、十分に時間を確保し、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な治療を行います。
「ケーススルクト法」の特長:
- 根尖孔の確実な封鎖: 半固形ガッタパーチャを使用し、根尖まで隙間なく封鎖します。
- 精密な診断: マイクロスコープと歯科用CTを使用し、根尖の形状を詳細に診断します。
- 個別化された治療: 根尖の形状に合わせた治療計画を立案し、最適な治療を提供します。
- 独自の技術: アメリカで普及している最新の根管治療の良い点と、日本で以前に開発された根管治療の良い点を融合した技術です。
- 最新機器の活用: 最新機器を使用することで、根管治療の成功率を高めます。
- 治療期間の短縮: 根尖孔の確実な封鎖により、前歯は1~2回、奥歯でも5回程度の治療完了を目指します。
一般的な根管治療でもガッタパーチャは使用されますが、その特性を最大限に活かしきれていないのが現状です。他院で根管治療が難しいと言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。
重要なのは、根尖孔をしっかりと発見してそこまでガッタパーチャがしっかりと滑り込む通路を作ること
根管治療とは、歯の根の中を清掃し、細菌感染を防ぐ治療です。まず、根管内を丁寧に清掃・整形する「根管形成」を行います。根の先端は非常に繊細なため、手作業で細心の注意を払いながら治療を進めます。その後、根管内を専用の器具で洗浄・殺菌し、隙間なく薬剤を詰めて密封します。
根管治療の成否は、根の先端にある「根尖孔」を確実に封鎖できるかにかかっています。当院では、マイクロスコープや超音波洗浄器など、最新の機器を用いて精密な治療を行っています。
根管治療は精密かつ時間を要するため、保険診療では十分な時間を確保できない場合があります。そのため、治療の質にこだわり、より良い予後を求める方には、自費診療という選択肢もご用意しております。自費診療では、時間をかけて最新の技術と材料を用いた治療が可能です。患者様の長期的な歯の健康を考えた場合、自費診療は有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
根尖孔を完全閉鎖をします
軟化したガッタパーチャを用い、垂直加圧根充法という技術によって、根尖孔の完全な閉鎖を目指します。
バイオセラミックシーラーを使います
従来の根管充填では、ガッタパーチャと呼ばれる材料のみを使用することが一般的でした。しかし、ガッタパーチャは時間の経過とともに収縮するという性質があり、これが根管治療における課題となっていました。例えば、ワインのコルク栓が時間の経過とともに収縮し、ワインが漏れてしまうのと同様に、根管充填材が収縮することで根管内に隙間が生じ、細菌感染のリスクが高まるのです。この際、ガッタパーチャはコルク栓の役割を、そしてシーラーと呼ばれるコーキング材のような材料が、その隙間を埋める役割を担います。しかし、現在の保険診療で使用されているシーラーは収縮しやすく、長期的な安定性に欠けるという問題がありました。実際、垂直加圧根管充填によって治癒した根尖病変が、長期間の経過観察で再発するケースも報告されており、その一因として根管充填材の収縮が考えられます。
そこで近年開発されたのが、バイオセラミックシーラーです。この材料は、従来のシーラーとは異なり、収縮せず膨張する性質を持つだけでなく、歯の成分であるハイドロキシアパタイトを生成する能力も有しています。バイオセラミックシーラーを使用することで、根管充填後の長期的な安定性が向上し、より高い治療成功率が期待できるようになりました。
治療成績
当グループの小机歯科医院では、過去12年間の全レントゲン画像を精査し、根管治療の成功率を検証しました。対象としたのは、治療前後のレントゲン画像がある症例です。その結果、初めての根管治療(抜髄処置)と再治療(感染根管処置)ともに、約9割という高い成功率を確認しました。
ただし、感染根管処置においては、歯根破折など治療困難な症例は評価対象から除外しています。また、現時点での成功率は非常に高く出ていますが、今後症例数を増やすことで、実際の成功率は8割程度になると予想しています。
ここでいう「成功」とは、初めての根管治療では治療後に根の先に病変(レントゲンでの影)が見られないこと、再治療では根の先の病変が改善していることを指します。これは、病変があっても噛める状態であれば成功とみなすアメリカの基準よりも、厳しい評価基準です。
なお、今回の統計は、保険診療と自費診療の根管治療、両方の結果を合計したものです。
抜髄症例(初めて根管治療を受ける歯)

当グループの小机歯科医院では、過去に初めての根管治療(抜髄処置)を行った251本の歯について、約5年後のレントゲン画像を詳しく調べました。その結果、根の先に炎症が起きた状態(根尖病変)が見つかったのは、わずか11本でした。つまり、約95%の歯は、治療後も問題なく健康な状態を保っていると考えられます。
これらのレントゲン画像は、定期的な検査で得られた貴重なデータです。治療後の経過を把握することができました。
感染根冠処置(再治療)

過去に他の歯科医院で根管治療を受けた歯の再治療の統計です。ここでは、治療前後の状態を比較し、根の先に病変(根尖病変)があった場合には、その変化を評価しました。165本の歯を調査した結果、約9割において病変の縮小が認められました。
ただし、実際には治療後に歯根が割れてしまい、他の歯科医院で抜歯に至ったケースも含まれる可能性があります。そのため、再治療の予後は、初めての根管治療(抜髄処置)よりも実際には厳しい結果になることが予想されます。
日本における根管治療の根尖病変の出現率

須田らの研究によると、根管治療を受けた歯の半数以上に根の先の病変(根尖病変)が見られると報告されています。この研究は15年ほど前に行われたものですが、現在も状況は大きく変わっていないと考えられます。
この研究は、東京医科歯科大学を受診した患者さんのレントゲン画像を分析したものです。全体の歯を映すレントゲン写真(オルソパントモ)を用いて、根の先に黒い影が見られる割合を調査したと考えられます。研究では、治癒途中のものや瘢痕組織なども含まれるため、全ての影を病変と断定することはできないとしながらも、根尖病変の発生率が5割を超えるという驚くべき結果を示しています。
敬友会の根管治療は成功率が高いのか?
日本の一般的な根管治療の成功率は40%程度と言われていますが、当グループでは90%以上の高い成功率を実現しています。その理由は、以下の点にあります。
- 根尖孔の封鎖方法の違い一般的な治療:側方加圧根充
- 当グループ:独自の改良を加えた垂直加圧根充(ケースルクト法)
- 治療後の徹底的な確認レントゲンで根尖孔の封鎖を確認し、必要であれば再治療を実施
研究論文によっては、側方加圧根充と垂直加圧根充に差がないという報告もあります。しかし、これらの研究は、様々な歯科医師がそれぞれの方法で行った治療結果を比較したものがほとんどです。歯科医師の技術によって結果が左右されるため、単純な比較は難しいのが現状です。
当グループの理事長である久保倉は、以前は側方加圧根充を行っていましたが、治療後に痛みや違和感が残る患者さんが多いことに悩んでいました。そこで、国内外のセミナーで学び、垂直加圧根充に切り替えました。しかし、アメリカ式の方法は熟練した技術が必要で、若い歯科医師に教えるのが難しいという課題がありました。
そこで、久保倉は長年の経験と研究に基づいて、独自の「ケースルクト法」を開発しました。
- ケースルクト法開発の背景側方加圧根充の限界と患者さんの声
- アメリカ式の垂直加圧根充の習得困難性
- オピアンキャリア法とCWCT法を融合したケースルクト法を開発
- ケースルクト法導入後の変化治療後の痛みがほぼ消失
- 治療期間が大幅に短縮
当グループでは、どの歯科医師が治療を行っても、ケースルクト法に基づいた均一な質の高い治療を提供しています。ただし、この治療法は1回の治療に時間を要するため、現在の保険制度では十分な対応が難しいのが現状です。そのため、より質の高い自費診療での根管治療をおすすめしています
世界の根管治療費用
右の図は、一般向けの本を執筆するにあたり、世界中の歯科医院のホームページから根管治療の費用を調査したものです。歯の種類を区別していないため、おおよその金額となりますが、概ね現状を表していると思います。
このグラフから分かるように、根管治療の費用は国によって大きく異なります。治療費が高いからといって必ずしも良い治療とは限りませんが、日本の健康保険制度における根管治療の診療報酬は、先進国と比較して非常に低い水準にあります。
図にある日本の1万円という金額は、奥歯の治療費であり、前歯の治療費はさらに低い金額に設定されています。
