小児矯正治療

歯並びはいつから治すの?

矯正治療の介入時期

原則的にはいつでもOKです。しかし、成長期の場合、永久歯が全て生え終わる頃、つまり早くても12歳に終了になります。よって治療開始が早すぎる場合は、矯正装置が長期間、口の中に存在することになりますので、虫歯になりやすかったします。つまり、治療可能な最終時期が良いと考えています。

ここでは、その時期について簡単にご説明いたします。


 部分的な反対咬合(受け口)

治療前
4か月後

6歳の女の子:永久歯2本の前歯だけが、反対になっています。(下の歯より上の歯の方が内側に入っています)

この様に、前歯2本だけの位置を変えておけば、あとは通常に生え変わりそうな場合に、早期に矯正治療を行う場合があります。

使用装置は、プレオルソと言う既成のマウスピース装置です。

 出っ歯(成長期)

治療前
治療後
FKOの装着写真
FKOの装着写真
ワイヤーによる仕上げ

11歳の女の子:出っ歯を訴えて矯正治療を希望されました。しかし、上の前歯が出てると言うより、下顎が後退している2級1類と診断されました。成長期であるために、FKO(エフカーオー)と言う夜間に装着しておく矯正装置を作成、装着。2年程度かけて、かみ合わせの位置を変えた後に、ワイヤーにて個々の歯の位置を修正して終了しました。

重要なのは、このFKO(エフカーオー)装置で矯正が出来るのは、成長期(身長が伸びる時期)に限られます。現在では、身長が伸びきった成人においても同様な結果を得ることができますが、下顎の親知らずの抜歯が必須となりますので、できれば成長期に治療した方が患者さん自身の身体的負担は少ないと思います。

 大人の矯正

現在では、矯正治療に年齢制限はございません。いつでも開始することができます。